こんにちは、仮想通貨ブロガー・アオムーです。
取引所トークンというくくりが失礼にあたるのでないかと思うくらい、トークン界で一番成功しているBNBトークン。
2019年3月の段階ではまだ、ERC20(イーサリアムブロックチェーン上で作成)トークンで、近い将来Binanceチェーンに移行予定のはずです。
実際のところ、通貨系(匿名含む)、プラットフォーム系以外で上位に残っているトークンって、BNBくらいかもしれません。それくらい一人勝ちとも言えるトークンです。
世界一規模の収益を誇るバイナンスの取引所トークンを分析すれば、自ずと優秀なトークンモデルが見えてくるのではないでしょうか。
結論から言いますと、今後BNBトークンはオリジナルチェーンへ移行してステーキングが始まったり、バイナンスDEXやトークンセールなど取引高が増すイベント目白押しでBNBトークンやばいんじゃないの?
って感じです。
BNBトークンとは

世界一といっても過言ではない仮想通貨取引所が発行する取引所トークンです。
- 名前 Binance coin(BNB)
- 総発行枚数 2億枚
- ICO時は1ETHで約2500BNB
2017年7月にオープンし、破竹の勢いで成長を遂げているバイナンス。そのバイナンス取引所の中でBNBトークンの主な役割は、
- バイナンス取引所での手数料を割り引く機能
- 3ヶ月に一回バイナンスの売上20%分のBNBトークンを買い戻し
明確なわかりやすい仕組みとしては上記二点です。
BNBを分析すれば取引所トークン投資の一つの物差しになる



そして、この2つの仕組みを持つBNBトークンは、とくにBTC建てで価格をキープし続けています。
2017年のビットコインの高騰から2018年2019年と経って今現在、オールタイムハイ(一番価格が高い)を迎えた仮想通貨はBNBくらいじゃないでしょうか。
このとにかく”強い”BNBトークンのパワーを分析すれば、今後のトークンモデル分析にも大いに役に立つと考えております。
BTCの価格に影響されずBNBは成長
ビットコインが価格を下げ続ける一方、BNBはある程度価格を維持&上昇させ、BNBトークンの強さを印象づけました。
「安全資産」と呼ばれることもあるBNBトークン。このブログで書いていますが、2019年現在でも、収益を確保できている仮想通貨関係のビジネスは取引所とマイニングくらいです。
そうなると、売上がそのままトークン価値に結びつくような取引所トークンは価値が向上しやすくなる傾向があります。取引所自体がうまく機能していれば。
一企業として成長を続けるバイナンスに引っ張られ、BNBトークンは右肩上がりに成長してきました。
BNBトークンの基本的は役割&特徴
バイナンス取引所での取引手数料が安くなる
サイト上のボタンひとつクリックするだけで、あとはバックグラウンドでBNBトークンを利用して手数料が安くなるシステムが採用されています。
通常バイナンスの取引手数料は0.1%ですが、BNBトークン使用(バックグラウウンド処理)で0.05%、50%引きになります。この50%引きは1年目で2年目25%、3年目は12.5%と半分になっていき、5年目で割引はなくなります。
ホワイトペーパーに記載されています。
ERC20トークンで一番成功しバーンシステムを確立したBNBトークン
そして目玉機能のバーンです。
四半期(1-3月、4-6月、7-9月、10-12月)の一番最初の月のだいたい第二週目くらいにアナウンスされて、一つ前の四半期の利益の20%分のBNBを買い戻し二度と使えない状態(BURN)します。
2017年に取引所が稼働し始めて、2019年1月のBURNで計6回BURNが行われています。



BURNは総トークン枚数が半分になるまで続く
上の画像にあるように、6回のBURNを経て1000万BNBがバーンされています。2億枚がトータルなので5%BURNされたことになります。
あと9000万枚BURNされるということです。バイナンスの売上が上がってBURNされるであろう金額は上がるでしょうが、それと平行してBNBのトークン価値も上がってしまうので、
1年半で5%くらいバーンという流れが今後も続くのかもしれません。
BNBトークンの今後の戦略と優位性



結局、バーンの話も手数料の話も、バイナンス取引所が圧倒的取引量で利用されているから価値があるわけです。
結局そこなのです。となると、バーンが価値の厳選だとして、今後今まで以上にバーンでき得るだけのバイナンスの活躍があるのか?
という部分が大切になってきますが、そこらへんも盤石です。
バイナンスDEX&BNBのオリジナルチェーンへの移行



すでに、テストネットですが、BinanceDEXは姿を現しています。
BinanceDEX こちらのページに詳細が書いてありますが、
非常にセキュアでスピードの早いBinanceチェーンが稼働して、そこにDEXを構築しますと。
さらに現在イーサリアム上で稼働しているERC20のBNBトークンも、Binanceチェーンに移行すると書かれています。
バイナンスチェーンでのステーキング&GAS代
そして、バイナンスチェーンに移行した場合、BNBトークンは更に役割が増えます。
チェーンを維持&稼働させるにはトークンが必要でそのトークンはもちろんBNBになるでしょう。
そして、現状ブロックチェーンである程度のスピードを出そうとしたときに一番わかり易い運用方法として、トークンをステーキングしているノードによってある程度規模を絞って(分散性を程よく)計算処理を早くする方法が取られます。
正直、一般の買い手がBinance Chainのノード管理者になれるとは思いませんが、大口が管理者になってステーキングを行います。それによる流動性の低下は期待できます。
さらには、チェーンのトランザクション処理の手数料、ガス代としての機能も加わるのではないでしょうか。ここらへんはETHと同じです。
バイナンス取引所の手数料割引システム&バーンに加え、ステーキングやガス代としても利用される可能性が高いと思われます。
バイナンストークンセールでの利用
Binance Launchpad によるほぼ毎月行われるバイナンストークンセール。
このトークンセールの勢いがまたすごいです。
2019年1月にトークンセールを再開したバイナンス。仮想通貨市場の低迷や、規制の関係で見送っていましたが、このタイミングで大々的に再開です。
そしてみんな待ってたのでしょうね。即完売です。
強みとしてそのままバイナンスに上場してくれるという安心感があります。それだけでも購入する判断になりえるくらい現在のバイナンスは強いです。
そしてこのトークンセール、主に新規トークンを購入するためにBNBが必要なのです。なので、トークンセール直前になるとBNBが高騰し、スタートと同時に下落するというのが流れになりつつあります。
BNB保持している企業ネットワークの拡大



写真に載っているBNBユースケースで一部です。様々なサービスでBNB建てで支払いができるなどのユースケース一覧となっています。
このような企業との提携にBNBトークンは使われます。
ユースケースとしてはもちろんのこと、バイナンスと企業との間での支払いもBNBであったり、BNBを利用する側の企業もBNBトークンが価値が向上するほうがインセンティブがある設計になっています。
BNBの懸念点
ここまで急速にバイナンスが拡大できたのは、日本の金融庁からの警告を無視したり、とにかく規制を完全に無視し突破してきたからに他なりません。
となると、国家がバイナンスを潰しにかかってもおかしくありません。ただ、この仮想通貨の流れを止めるのはもはや不可能に近く、ここでバイナンスを潰して世界的にブレーキをかけることが良いことかどうかは、規制側も判断が難しいと思います。
BNBトークンの特徴&戦略まとめ
とにかく、盛りだくさんです。BNBトークン。
すでにすごいトークン設計として秀逸で、もちろん先駆けだったのですが、さらにここからDEXが始まり、オリジナルチェーンへ移行。
用途が広がるわけです。
ますます楽しみなトークンです。このモデルのトークンはさらに出てくるでしょうし、仮想通貨界で切磋琢磨していってほしいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!