今後長期でビットコイン価格・チャート推移に関係性の高い要注目のデータ3つ

ビットコイン価格・チャート推移を長期で考える

仮想通貨ブロガー・アオムーです。

2017年12月に200万円を超えたかと思えば、2019年の2月には30万円台を推移しているビットコインの価格。1年ちょっとの間に170万円近い価格変動が生まれています。

2018年はゴールデンウィークには価格が上昇すると言われ、それが外れると6月には上がる…それも外れ夏には…否、仮想通貨は年末が盛り上がる!と、年末までみんななんとか気持ちをつなぎとめていましたが、それも外れました。

結局2018年は誰もビットコインの価格を的確に当てることができた人はいませんでした。もちろんこれからも、ぴったり当たる人はいないでしょう。

しかし、そんな2018年も終わってみれば、確かにこの一年は下がり続けるタイミングだったのではないかと、いくつかのデータなどから言われています。そして、今後長期で見れば再びビットコインの価格はオールタイムハイ(過去最高)を超えるのではないかと言われています。

この記事を読めば、なぜそのように言われているのかが理解でき、今後の仮想通貨投資生存戦略の一つの物差しになるはずです。

この記事に書いてあることは非常にポピュラーなことです。とりわけ、複雑でもなく、珍しくもなく、誰でも簡単に入手できるデータなどです。しかし、その基本からとても多くのことが読み取れます。

2018年、踊り続け、値上がりすると思い何度も跳ね返された人、Twitterで期待を膨らませ退場した人、ロングかまして焼かれた人、そんなみなさんのきっと役に立つ情報が少しでもあるはずです。ぜひ読んでみてください。

ビットコイン価格推移予想で簡単に手に入るが重要視されるデータ3つ

未来のビットコイン価格チャートが語られる時に、とてもよくでてくる数字がこの3つです。

  • ハッシュレート
  • 半減期
  • 200日移動平均線

この3つの数字は未来予測の数字ではなく、現状&過去のビットコインの軌跡からはじき出されたものです。なので、曖昧で根拠に基づかないものではなく、客観的な事実として現状を分析することに役立ち、更にはある程度統計的な未来予測にも当てはめることができるのではないでしょうか。

それでは、1つずつデータを見ていきましょう。

ビットコインのハッシュレート

「ハッシュ関数から返されるハッシュ値を計算するパワーをハッシュパワーと呼び、そのパワーを単位としてはじき出したのがハッシュレート」です。

このハッシュレートは、ビットコインの話題の中で「マイニング」というビットコインブロックチェーンを稼働させる根幹の部分で大きく関わってきます。

今回、ここをしっかり説明すると、話が大幅に逸れるので、ざっくり箇条書きで説明しますと、

  • ビットコインはマイニングというものが行われている
  • マイニング(マシンで計算)で勝つとビットコインがもらえる
  • 単純にマシンパワーが強い方が勝つ
  • そのマシンパワーをハッシュパワー・ハッシュレートという

ハッシュレートとビットコイン価格の関係性

ハッシュレートとビットコイン価格の関係性でいいますと、ハッシュレートが上がるとビットコイン価格も上がるのでは。と言われています。

  • ハッシュレート上昇→
  • マイニングコスト上昇→
  • ビットコイン生産コスト上昇→
  • ビットコイン価格上昇

ビットコインの人気が高まり、ビットコインをマイニングしたい人がどんどん増加していきました。そうすると、今までは普通のパソコン一台の計算能力でビットコインをマイニング出来ていたのに、多くの人が参加するようになって、専用のハイスペックマシンを何十台と並べないとマイニングで勝てない状況になってきたのです。

2019年のビットコインハッシュレート

こちらの数値は、blockshain.comというサイトで確認することができます。

たとえば、記事を書いている2019年2月サイトからダウンロードした過去2年間のハッシュレートグラフです。

https://www.blockchain.com/charts/hash-rate?timespan=2years

2017年2月16日のハッシュレートは318万TH/s(テラ:兆ハッシュ/秒)だったのが、2019年2月14日には4200万TH/sです。

非常にざっくり言えば10倍のパワーになっています。

https://www.tradingview.com/chart/fXFwXggQ/

こちらtradingviewのチャートです。2017年2月の価格は約1000ドルです。そして10倍のパワーになった2018年2月は10000ドルです。というわけではなく、3600ドルくらいです。

よく見ると、2018年に入ってハッシュレートは上昇しています。年始が1500万TH/sだったのが、9月-11月アベレージ5000万TH/s台です。

そしてこの2ヶ月くらいビットコインの価格もほぼ、横に動きます。

ここから読み取れるのは、ハッシュレート的には、9-11月くらいのパワーでビットコインの価格が適正だったということじゃないでしょうか。そうなると、2017-18年年またぎごろの価格は完全にバブルだったのでしょう。

もちろん、電気代が多くをしめるハッシュパワーなので、日本の企業が日本でマイニングしても赤字だったかもしれませんが、電気代&維持費の安いところで上手くやれば5000TH/sで6500ドルくらいがみんな平和だったのかもしれません。

そして、今約4000万TH/sで3600ドル。

完全な相関関係にあるわけではないのですが、今後再びビットコインの価格上昇と共にハッシュレートが上昇していくのではないでしょうか。

ビットコインで一番重要なセキュリティ面でのハッシュレート

今回の記事の中では、話が逸れてしまうので非常にコンパクトにまとめると、ハッシュレートが高ければ高いほど、ビットコインブロックチェーンへの攻撃耐性が強くなり、よりビットコインが安全な資産へとなっていきます。

実は、ハッシュレートでいうとここの部分が一番大事なのですが、今回は価格の話なので置いておきます。ただ、ビットコインが他の通貨よりブロックチェーンへの攻撃に対して強いとするならば、ビットコインへ大きな額の資産が集まることも容易に想像できますし、逆にハッシュレートの低いマイナーな仮想通貨は攻撃に合いやすく、信用がおけず、価値が高まりづらいとも言えます。

ビットコイン価格に影響を与える・マイニング報酬の半減期

マイニングというビットコインを正常に動かすための計算をマシンを使って行います。このマシンパワーがハッシュレートにも繋がるのですが、世界中のパソコンを持っている人であれば、誰でも参加できます。

だれでも、参加できる代わりに、参加しなければいけない義務もありません。

ではなぜ、世界中の人々がビットコインのためにノード(コンピュータ)をフル回転させて計算をしているのでしょうか。それは、ビットコインのために計算(マイニング)をすると、報酬としてビットコインが貰えるからです。

ビットコインはだいたい10分に一回、計算の結果を一番早く出したマシンに報酬を与えます。ここらへんの仕組みは今回は省略します。

大事なのは、10分に一回結果が出て、そこでビットコインが報酬として貰えることです。

ビットコインスタート時は一回の報酬が50BTCでした。

そこから21万回報酬を与えたのち、報酬が半減します。12.5BTCです。

さらに21万回で6.25……3.125……。

この21万回というのが、1回10分なので

210万分=35000時間=約1458日=3.9年

約4年です。このスケジュールはビットコイン自体のシステムが変わらない限り普遍です。

引用したツイートがとても見やすいのですが、2012年11月に一度目の半減期、その次が2016年の7月、そして次回が2020年5月の予定です。

半減期を迎え、報酬が半減したのと、必ず前回の最高値を更新しています。

  • 2012年11月半減で2013年末当時最高値。
  • 2016年7月半減期で2017年末最高値。
  • 2020年5月半減期で2021年後半最高値?

すごくシンプルに考えると、こういった流れになる可能性もあります。

ビットコイン報酬が半分になると価格が上がる理由

ビットコインの報酬が半分になると、価格が上昇します。それはなぜか。

ハッシュレートのところでも少し触れましたが、同じエネルギーをビットコインブロックチェーンにつぎ込んでも、得られる報酬は半減です。

じゃあ半分になったら、そのまま報酬半分でやっていけるか。やっていけません。ではどこに報酬が半減してしまった分が転化されるか。

ビットコインの価格に吸収されます。

極端な話、報酬が半減しても、ビットコインの価格が倍になれば同じです。

新しくビットコインを手にしたマイニングで貰った人たちが、納得できる金額が変わってきます。売る金額を上げるしかないのです。

もちろん、価格を決められるわけではないので、上がって欲しくても上がらない場合もあります。2017年からショート(先に売る)もできるようになったので、一概には言えません。

しかし、マイニングコストが上昇してしまうのは間違いない事実です。

ここから様々な立場の人たちの思惑が絡み合い、どこかで今回のサイクルの最安値をつけ、半減期をまたぎ、再び最高値を目指すことになるでしょう。

『底→約1年→半減期→約1年約1年→最高値更新→底→』

この流れを今後も踏襲するのか。楽しみです。

ビットコイン200日移動平均線

そして、大きな流れをみるには、大きな期間のデータを見るのが一番です。

毎日のチャートの値動きを見るのであれば、また違う指数を見るべきですが、

上昇トレンド、下降トレンド。

大きくビットコインの価格の今後の流れを見るのであれば、200日移動平均線を見るべきだと思います。

https://www.tradingview.com/chart/fXFwXggQ/#

青い線が200日移動平均線です。ビットコインの価格でデイリーの動きが記されています。

さかのぼると、2014年5月に200日線を下回り下降トレンド入りし、2015年の10月に2度目のトライで200日線を上回り上昇トレンドに転換しています。

そして、2015年10月から2018年年始まで、200日線の上でしたが、下に抜け、そのまま現在に至ります。

だいたい1年、2年単位で繰り返されるトレンド転換で、ひとつの合図として捉えてもよいのではないでしょうか。

チャートは先を読むものというより、確認するものであると言われる所以でもあると思います。

200日線=約7ヶ月

2019年2月3500ドル付近を移動しているビットコインですが、2018年11月から大幅に値を落としたことを考えると、そこから7ヶ月。

2019年の6月以降に200日線を超え始めるのではないでしょうか。

もちろん、ビットコインの価格が上昇に転じれば早まるでしょうし、さらに2000ドル台まで下がれば、今年の後半来年の頭までずれ込むでしょう。

先ほど、同じツイートの流れです。

その中で、こちらのツイートはウィークリーなのですが、200週線が大きな支えになっています。200週とはだいたい4年でして、これはビットコインの半減期と重なり、大きな1つの基盤になっています。

さらに、50週と100週がクロスしたくらいからトレンドが変わるし、それは2019年1月現在、もうそろそろ起こると示唆しています。

筆者のビットコイン価格チャート分析の予想

ここは余興ですが、ビットコインの今後の長期的な価格予想をします。

上記3つの流れを見て合わせているだけなので、非常にシンプルでそのままですが。

●筆者の予想

  • 2019年5月6月が底値
  • 2019年7月くらいから200日線を上抜けして上昇トレンド
  • 2020年5月スケジュール通りビットコイン報酬半減
  • 2021年後半オールタイムハイを更新しBTC20000ドルを超えてくる
  • そして2022年年明けからまた、下降トレンド入り……(繰り返し)

長期のビットコイン価格チャート分析のまとめ

いかがでしたでしょうか。

デイリーの価格を追っていく上では物足りない内容だとは思いますが、長い目でみて今後ビットコインはどのように価格が推移していくのだろう。という部分では有力なデータを並べたつもりです。

みなさまの参考になると嬉しいです。

今回、省略したマイニングの部分であったり、報酬の部分や、そもそものブロックチェーンの話なども書いていけたらと思っております。

今後もみなさまの為になる記事を書いていきますので、よろしくお願いいたします。

ビットコインに価値が生まれる理由の解説

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